こんにちは、DAIです!
簡単に説明すると、
(To put it simply,)
トレッキング目的でジャブリャクへ
(To Zabljak, Motenegro for trekking)
最高峰までの道のりはかなりしんどかった
(The way to the top of the mountain, Bobotov Kuk, was pretty hard)
2019年10月18日(日本時間より8時間遅れ)にモンテネグロの港湾都市から北部の町ジャブリャクにコトルに到着。
そして翌19日にジャブリャクにあるドゥルミトル国立公園をトレッキング!
コトルからジャブリャク
できるだけ近道ルートを選択したかったけど、時期のせいか道に問題があるのか何かでザブルジャックまでダイレクトで向かうバスがなかった。
なので、
- 実際(赤矢印):コトル→ニクジック(バス乗換)→ジャブリャク
- 理想(青矢印):コトル→ジャブリャク
東にあるアルバニアに戻るような形で迂回してニクジックへ向かい、バスを乗り換えてジャブリャクを目指すことに。距離も乗換も増えたのは思ってたよりショック…
バスの時間と料金は、
- 14時コトル発→17時半ニクジック着(8.5€(約1,030円))
- 20時ニクジック発→21時半ジャブリャク着(5€(約605円))
※2019.10.18の為替レート
17時にニクジックを出発するバスに間に合わず、次の20時の便までバスターミナルで待機。幸いWifiがあったので、上手く時間は潰せた。
ジャブリャクの宿泊先に着いたときは既に22時。明日のトレッキングに備えて、就寝。
トレッキングルート
めちゃくちゃザックリしたルート。
グーグルマップだと細かなルートが表示されなかったので、地図か地図アプリMaps.meは必須!
- 距離:片道約11km
- 高低差:約1,050m
黒い湖と呼ばれている観光スポットを経由して、ドゥルミトル国立公園にある山脈の最高峰ボボトフ・ククを目指す。
前回のブルガリアでのピリン国立公園トレッキングより難易度が高くて、日帰りで戻ってくるのがギリギリでした。ほとんどの観光客は、黒い湖を見て戻っていきます。
このドゥルミトル国立公園は、起伏に富んだ地形と固有種の植物や生物が多いことが特徴。その点が評価されて世界遺産に登録されている。
というわけで、ボクが訪れた世界遺産の数は今回で70件目!!
世界遺産の基本情報
登録基準の詳細はこちらをご参考ください
ジャブリャクから黒い湖
9時半にジャブリャクを出発。時間がないというのにスタートはいつも遅い…
町の規模は大きくないので、遠くにある山々の景色が良く見える。町はのどかで観光らしき人はあんまり見かけなかった。
町の中心を抜けると、道路と自然があるだけ。
数キロに渡ってこんな道が続くけど傾斜はほとんどない。ということは、後半に厳しい道が待っているということ。それは既に地図上で把握しているので、ここで疲れを感じてはいられない。
黒い湖近くになると、屋台も出てきて少しばかし賑やかに。ハチミツか何か売ってたな。
10時20分、黒い湖に到着!
背景の自然が良い景色にさらに拍車をかけている感じ!水面には反射した景色が写っていて美しく、周りにボートも露店もほとんどないので居心地も良い。
なんで黒い湖って言われているんだろう。濃緑の木々が反射して黒っぽく見えるからなのかな…
15分くらいのんびりして再出発。
黒い湖から最高峰ボボトフ・クク
道路もなくなり、いよいよ本格的なトレッキングが始まる雰囲気。
ジブリで出てきそうな力強い木の根を階段代わりに上っていく。そして、ここからはずっと傾斜の効いた道を進んでいく。
数十分歩いただけで、景色が夏から秋冬っぽくなる!10月頃のトレッキングは寒いけど季節の変化を感じられるので、個人的にはハイシーズン。虫も蜘蛛の巣も少ないし!
ただ、落ち葉のせいでたまに道を見失うけど…
11時10分、視界が開けたところで小休憩。トレッキングでは恒例となったパンと果物で栄養補給!!
11時35分に再出発。
少し先へ進むと色鮮やかな景色が見えなくなり、ゴツゴツした岩肌を持った山が待ち構えていた。
丁寧に標識まである。
あれ、ボボトフ・クク(Bobotov Kuk)まであと6kmくらいかと思っていたのに9kmって書いてあるやんか!
マジか…見なかったことにしよう。
こんなに景色が変わるトレッキングも珍しい。
時間があればもっと堪能しながら歩けたけど、早起きしなかったせいでそんな時間もない。そして道も険しくなってきたので徐々に疲労も感じてくる…
12時10分、使われていない家らしき場所に到着。家の近くにはまた標識がある。
- ボ「3:45って、ここからボボトフ・ククまで3時間45分もかかるってこと?」
- ボ「頂上に着くころには16時ってこと!?」
- ボ「そんなことはないはず!!」
確かにこれは一般的なスピード感覚だけど、それにしても到着時間が遅すぎる。
14時半までに頂上に行けなかったら諦めて引き返すことにしよう。夜のトレッキングは未経験なので怖すぎる!
ここからは広大な自然があるにもかかわらず、かなり細い道を進む。横の傾斜は緩そうに見えるけどかなり急で、もし足を滑らせたら下まで落ちること間違いなし!なので注意して進む!
軽く山を乗り越える。
目的地のボボトフ・ククはまだ見えてこない。それがまた不安で気持ちだけが急いてしまう…
と思ったら矢先に見えてきた!なんじゃありゃ!?
「あれどうやって上ったらいいんだ?反り立つ壁の域を超えて、もはやヌリカベみたいやんか…!!」
失いかける戦意をなんとか奮い立たせる。
近づいては見たものの、さっきよりヌリカベ感が強い!そして厳つい!!
地図でルートを確認すると、ヌリカベの左手中腹まで上ってそこから山の裏手に回りながら上っていかないといけない。ルートを無視して正面から太刀打ちできる山じゃないので、ルートを順守して進む。
来た道を振り返ると、色鮮やかだった最初の頃の景色はなく岩肌の見えた連山しかない。そして、山の影が広がってきているので思った以上に早く上らないとホントにマズい…!
一番緩やかな道でさえこんなに急!!
でも、砂利が多い道よりも岩の道を上っていく方が滑りにくいので、トレッキング自体はスゴく楽しい。
山の中腹に到着。先の景色を見ると、山と湖のめっちゃ良い景色!
湖付近にあるエンジ色の植物が、「もののけ姫」の終盤で町を襲うドロに見えて仕方がない。疲労を紛らわそうとすると、とんでもない発想が出てくるもんだ!笑
キターー!綱渡りーー!!
疲労困憊の状況での綱渡りはホントに怖い。綱を握る手を緩めることなく、ここは一歩一歩確実に進んでいく。でも思った以上に距離があったのでちょっとタイムロス。
目標時間の14時半に、ボボトフ・クク山頂に到着。
頂上は足の踏み場が少なく、味気ない郵便ポストみたいなのがあるだけだけど、それでも感無量!!
頂上からの景色は、これまでのトレッキングの中でもトップクラスに格好いい!!
どの尾根も尖っていて、まるで龍の背中みたい。緑豊かな景色も良いけど、岩肌剥き出しの連山しか見えないこの景色も個人的には絶景に見える。これはホントに見る価値ありました、諦めないでよかった…!
時間がないので小休憩をはさんで、14時45分に出発。
スタートから頂上までのタイムは5時間。
最高峰ボボトフ・ククからジャブリャクへ
ここからはほとんど写真を撮ることもなく、急いで下山。
17時に使われていない家に到着。
ノンストップで歩き続ける。
18時に黒い湖に到着。
もうここまで来たら安心。あとは道路に沿って歩くだけ!当初の予定は19時発のニクジック行きのバスに乗る予定だったけど、体が悲鳴を上げていたので今日もジャブリャクに泊まることに。
19時に宿泊先到着、無事にトレッキング終了!!
頂上からゴールまでのタイムは4時間15分。トータルのトレッキングタイムは9時間15分でした!
いつもトレッキング後はアドレナリンが出ていて目が冴えているけど、今回は疲労と安堵感が強くて夕食を取りながら寝てしまいました。笑
ではまた!