こんばんは、DAIです!
簡単に説明すると、
(To put it simply,)
洞窟修道院と言われているゲガルド修道院へ
(To The Monastery of Geghard is said to cave monastery)
訪れる前以上に謎が深まった
(The mystery has deepened more than before going there)
2019年9月8日(日本時間より5時間遅れ)、アルメニアの首都エレバン滞在3日目。今日はエレバン郊外にある修道院を目指す。
アルメニアにきたらオペラも田舎町、アルメニアワインも良いけど、やはり教会・修道院でしょう。なんたって301年に歴史上初めてキリスト教を国教にした国ですから!
今回はエチミアジン大聖堂ではなくゲガルド修道院についてです!
近いようで遠いゲガルド修道院
実際に行ってみての感想だけど、修道院までは思ったよりも遠かった。移動費を安く済ませるためにタクシーを乗らなかったというのもあるけど…
ボクが辿ったルートは、
- 市街地からガイ(マルシュルートカ)
- ガイからゴグト(バス)
- ゴグトから修道院(徒歩)
13時にエレバン市街地を出発し、修道院に到着したのが15時。ゴグトから修道院までのバスがないので、多くの人はここからタクシーを拾う。ボクは徒歩を選択したこともあって合計2時間もかかってしまった。
市街地からガイ
街中をバスが走っていて、ガイへ行くバスも幾つかあるそう。
ボクは市街地にあるストリートマーケットの外側の大通りでマルシュルートカを拾う。近くにいた女性に「ガイ?」と尋ねると「これよこれ!」と教えてもらい、急かされるように乗車したのでバスの番号は覚えていない。英語を理解できる人(特に若者)はちらほらいるので、1つのマルシュルートカに絞るよりもその場で尋ねてみた方が早いかも。そして親切!
料金は100ドラム(約20円)。※2019.09.08の為替レート
ガイからゴグト
他のブログ情報通り、ベンツのお店近くで下車。次なるバス乗り場へ移動。
ガイバスターミナルでゴグトもしくは修道院までのバスを探す。近くの人に「ゴグト?」「ゲガルド?」と尋ねると、バスを指差して教えてくれた。
284番のバス。
乗車している人に「ゲガルド?」と尋ねると、「イェス」とのこと。ここから修道院まで直接行けるとは思っていなかったので、嬉しい回答!!
地元の人が利用するバスらしく、修道院に近づくにつれて乗客は減っていく。
そしてゴグトに着いたとき、ドライバーから「ゴグト!ノーゲガルド」とまさか一言。修道院まで行けると思っていたあの浮かれ気分を返せ…
料金は250ドラム(約60円)。
ゴグトから修道院
黄色い門のようなダクトのような物のそばで下車。ここから約5km歩いて修道院を目指す。
ずっと緩やかな坂道が続く。
雨が降りそうだなと思ってたら、そのまさか…しかも強め!だからといってタクシーに乗ろうなんて考えは一切ない。なんなら大声で歌っても雨の音でかき消されるから、むしろラッキーと前向き。10曲は歌ったかなww
道中、徒歩で向かっている人はおらず。車が多く走っていたし、やっぱりみんなタクシーに乗ってるようだ。
修道院に近づいてきた。
ゲガルド修道院(Geghard Monastery)
一言で言うと、岩を削って作られた洞窟修道院(アイリヴァンク)。
起源は301年にキリスト教がアルメニアの国境になった後、聖グレゴリウスがこの地に小さな教会を建てたことが始まり。しかし、その面影は今はなく、現在見ることのできる修道院は13世紀に建てられたもの。
修道院の背後にある山々の岩盤の至る所に十字架や洞窟、積み重ねられた小石などがあり、当時の状況に思いを馳せながら散策できる。
ゲガルド修道院と周辺を流れているアザト川流域一帯が世界遺産に登録されていて、これで訪れた世界遺産の数は54件となりました!
世界遺産の基本情報
登録基準の詳細はこちらをご参考ください
ハリーポッターで登場しそうな雰囲気。遠くの岩盤を見ると十字架がちらほら。
そして霧のような雨雲のようなものが空を覆っている。周りには沢山の人がいるんだけど、雨が強くてみんな修道院内か屋根のある入り口に避難していて、みんなそこから出たがらない!
ダッシュで修道院に入って、まず思ったことが…
- 人口密度がこれまでで一番高い
- 灯火でより神聖な場所に感じる
雨宿りのためというのもあるけど人が多い。お祈りしている人や座ってジッとしている人が結構いて、重要な立ち位置にある建物なんだと感じた。
窓や明かりを取り込む空間がほとんどないので、全体が暗く鬱蒼として見える。でも、お祈りをする際に使うロウソクによって赤赤しい明かりが内部を照らして、独特な空間を創り出していた。
ちなみこの空間はガヴィットという建築スタイルで、緊急時に洗礼を受けていない人でも避難できる場所、また、王の墓を場所として位置づけられている。
ガヴィットからさらに奥に進むと、教会がある。ここに人がいっぱい。
なんでだろう、今日は何か特別な日なんかな?そういえば今日何曜日だったけ?社会時代とは真反対で、旅をしていると曜日感覚なんてものどこかへ行ってしまう…
壁面にいくつか絵が飾られている程度で、フレスコ画やカラフルなデザインなどは一切ない。
通常はゼロから作り上げていくけど、岩を削ることで建物を作り上げていることに驚き。完成度はもの凄く高くて、岩色ならではの厳かさ・無機質感が滲み出ている。
ガヴィットから左側には、幾つかの部屋がある。
柱や壁面には大小さまざまな十字架が彫られていて、本来の十字架や絵画、フレスコ画などその他のものは一切置かれていない。
さらに奥の部屋では、何人かの人が壁に長い間手を添えていた。
誰かの墓を模したものなのか重要な壁面なのか分からない。この場で「なんで手を添えてるんですか?」と聞くのも野暮かなと思ったので、やめにする。
修道院の入り口付近にある階段を上ってみると、なんと別の入り口が!!
奥の部屋へ続く、細長い動線。下の空間と違って、これから先に秘密の部屋でもあるかのような雰囲気が漂う…
狭い道を抜けると、広い空間が現れる。
後で聞いてみると、ここは重要な会議をするための場所だったそう。まさかのホントに秘密の部屋だった!!
壁や床に穴が掘られているのも、おそらく重要な蔵書や装飾とかを隠すため!と予想してみる。
この部屋にもフレスコ画などはなく。彫られた十字架だらけだった。
ようやく雨が止んだ。そのせいもあって、別角度から見ると遺跡のようにも見える。
ハリーポッター感は未だに拭いきれない!
どうやって十字架を設置したのかホントに謎だ。十字架の後ろに洞窟のようなものはないし、通路もないし。そもそもなんでそんな高い場所に設置したんだろうか…
知らないことばかり。
修道院から少し外れた場所には、日本でよく見るようなシーンが。
木の枝に白い布を巻いていたり積み石が幾つも置かれていたり。日本でこれらをすると願いが叶うという風習があるけど、キリスト教や修道院の生活でも同様の習わしがあったのかな。そうではないと思うけど、そう思ってしまう。
以上、ゲガルド修道院へ訪れる前よりも訪れた後の方が謎が深まりました!笑
帰りは行きと同じルートで帰りました。でもゴグトからガイへの最終バスがあんまり遅くまでやっていないと思うので、早めに行くことをおススメします!
ではまた!