こんばんは、DAIです!
簡単に説明すると、
(To put it simply,)
カラカルパクスタンという国へ行ってみた
(I went to the country that is called Karakalpakstan)
海を失った町モイナクには錆びた船が置かれている
(There are rusted boats in Moynaq, a town where lost the sea)
2019年8月18日(日本時間より4時間遅れ)にウズベキスタン中部の町ブハラから西へ向かい、約5時間かけてヒヴァに到着。
シェアタクシーはブハラ市街地から少し離れたカラヴァン・バザール(Kharvan Bazaar)付近で捕まえた。シェアタクシーの料金は110,000ソム(約1,260円)。※2019.08.18の為替レート
粘って値段交渉したけど、思ったより下がらず…
初めて聞いた、カラカルパクスタン
トルクメニスタンへの入国予定日を20日に考えていて、それまでヒヴァの街ブラでもしようと思っていた。ヒヴァのホステルで会った日本人と話していると、「カラカルパクスタン行きますか?」という話題に。
カラカルパクスタン?なにその何回も言いたくなる場所??
色々調べてみると、カラカルパクスタンはウズベキスタンの中に位置する自治共和国らしい。どんな場所なのかどんな人がいるのか。俄然興味が湧いてきた…!ということで、トルクメニスタンへの入国予定日を少し遅らせて、日本人2人とマレーシア人1人と一緒に急遽カラカルパクスタンへ向かうことに!
トルクメニスタンビザを大使館での受取りじゃなくてボーダー受取りにしているので、入国予定日の変更が可能!その利点を使います。
カラカルパクスタンの首都ヌクスへ
翌19日、カラカルパクスタンの首都ヌクスへ向けて出発。
ヒヴァから直接ヌクスへと行く手段がないので、一度ヒヴァの近くにある町ウルゲンチへマルシュルートカで向かい、そこでシェアタクシーで約2時間半かけてヌクスを目指すことに。
久々の集団行動。このとき思ったのが…
めっちゃ楽!!!
何が楽かって、
いつもなら個人でシェアタクシーを拾って人数が集まる(基本4人)まで待ち続けないといけない。ボクの場合、最大4時間弱待ったことがあるけど、そうなったらその日・数日後のスケジュール変更を余儀なくされる…
けど、集団での行動だとその手間が大きく省ける。しかも今回のパーティーは4人、完ペキ!!ドライバーとの値段交渉をちゃちゃっと済ませ、ものの数分でウルゲンチを出発!
ウルゲンチまでのマルシュルートカの料金は4,000ソム(約45円)、シェアタクシーの料金は40,000ソム(約460円)。
ヌクスの町
雑談です。
前日予約していたヌクスのホステルAlsys Hostelへ到着。カラカルパクスタンはかなりマイナーな共和国なので、宿泊施設の数も限られてくるし値段も高い。しかし、今回のホステルは1部屋(4人用)が12ドル+税という設定。1人当たりでいうと、3ドル+税!
しかし、いざ受付をしてみると…
- ホ「1人当たり12ドル+税です」
- ボ「んな…」
確かに普通に考えるとこの地域でこの金額はありえない、安すぎる。けどここへ来た理由の一つが宿泊費の安さだったので、ここから必死の値段交渉。
- ボ「でもBooking.comには1部屋(4人用)が12ドル+税って書いてあるで、ほら」
- ホ「いや、実際は1人当たり12ドル+税なんです」
- ボ「表記ミスやんか?こっちに非はないでー!」
- ホ「オーナーに電話をつなぎます」
- オ「ハロー、1人当たり12ドル+税でお願いします」
- ボ「だから、それじゃ泊まらないって。こっちは悪くないし」
- オ「いくらで泊まりたい?」
- ボ「1人3ドルwww」
- オ「それは無理」
- ボ「7ドルはどう?」
- オ「9ドルはどう?」
- ボ「ダメ、7ドル」
- オ「それなら朝食抜きでも良い?」
- ボ「良いでしょう(くそぅ…)!」
受付の人もオーナーも良い人だっただけに、ちょっと心が痛む交渉だったけど、何とか丸くおさまった。
泊まってみて思ったけど、ここのホステルはおすすめ!最近できたホステル(ボクたちが行ったときで10日前)で、清潔感あるし。Wi-Fiも早いし、エアコンあるし、シャワーの水圧も問題なし。そして朝食付き。値段は12ドル+税だと思いますけど…
チェックインを済ませ、街ブラへ。
お菓子屋さんを覗いてみる。女の子たちはカザフスタンのようにロシア系にも見えるし、どこか日本人にも見える。そしてシャイ。
奥にいた陽気なおじちゃんがお菓子をたくさんくれた。アットホームな感じはウズベキスタンに近い。ありがとう!
ヌクスのバザールへ。夕方だったけどまだまだ賑わっている様子で地元民が多くいた。
それもそのはず、ここには食料を始め、衣類、生活用品、雑貨など日常に必要なものが揃っている。日本でいるとショッピングモールのようなところで、バザールは1つの街に1~2ヶ所くらいしかない。だからみんなここへ集う。
外国人が珍しいのか、歩いていると老若男女からジッーと見られる。
ショーケースに入れられていないホールケーキのコーナーが幾つかあってビックリ。夕方だし、売れ残ったら翌日に回すのだろうか。もしそうだったら、これらのホールケーキは何日前に作ったものなんだろう。
そしてホステルへ。
ヌクスのサンセットは印象的だった!空がグラデーションを持っているようにも見えたし、虹のようにも見えた。
モイナクという町へ
20日、日帰りでモイナクという町へ。
ヌクスから北へ約3時間半のところにある。モイナクはかつてアラル海という海に面していたが、20世紀最大の環境破壊によって海が干上がって現在は砂漠の町のようになっているらしい。そこには錆びた廃船も放置されていて、当時の名残を見ることができるという場所。
モイナクへはローカルバスで移動。1日1本(9時)しか運行していないらしいので、8時40分にバスターミナルに到着し、9時に出発。バスの料金は17,500ソム(約200円)。
60年で海を失った町モイナク
12時半にモイナク到着。早速、海が干上がった場所に残されている錆びた船を見に行くことに。
その前に博物館へ。この日はウズベキスタンの首都タシュケントの州知事が来ているようで、外にはガードマンが何人かいた。ボクらのことが怪しく見えると思いますが、ただのツーリストです。
入館料無料の館内には、当時の栄華と衰退を物語る絵画が展示されていた。モイナクの主要産業は漁業だったらしく、海が無くなったことで多くの人が職を失い、現在においてもそれが続いている人もいるそう。
自然というのは、ときに脅威である。
博物館の裏にあるモニュメント。
モニュメントの面を見てみると、1960年から少しずつ海の範囲が小さくなっているのが分かる。たったの60年でここまで悲惨な状態になるのか…
開けた方を見ると、いくつかの錆びた船が!けど、配置からして当時のものではなく無くなったアラル海の記念碑としての船のような感じ。
遠くを見渡しても、水溜まりさえない。
錆びた船に上ったり中に入ったりできる。観光客はボクらだけだったので、自由に鑑賞させてもらう。
遠くから船を見ると、当時のことを偲ぶように思いを馳せることもできるけど、近くで見ると、錆びの面を埋めるかのように落書きがいっぱいなのがわかる。
どういう想いで書いたのか理解ができない。ただただ不快。ホントにやめてくれ。
モイナクに来た目的は以上!
バスの時間(15時)が過ぎていたので、シェアタクシーでヌクスへ。料金は35,000ソム(約400円)。
他の3人はその日の深夜にカザフスタン行きの夜行列車に乗る予定だったので、ウズベキスタンでの最後の晩餐ということで、少し贅沢なディナーを!
今回の旅で、ボクは中央アジア料理の1つラグマン(麺の料理)を少なくとも10回以上は食べた。今まで食べた世界の料理の中で個人的にベスト!!
深夜、ヌクスで彼らと別れてボクだけ延泊。
21日の昼に、行きと同様の手段・金額でヒヴァまで戻りました。行きと違ったことと言えば、
シェアタクシーの出発待ちくたびれたー!!
ではまた!