こんばんは、DAIです!
簡単に説明すると、
(To put it simply,)
●ダナンから古都フエまで日帰り観光ができる
(It is possible to take a day trip from Da Nang to old town, Hue)
●歴史的な建物を多く見ることができたが…
(I dould see historical buildings and shrines there, but...)
2019年6月11日(日本時間より2時間遅れ)。ベトナム中部の街ダナンより北上してフエに到着。
前回の続きです。前回は…
- 五行山(Marble Mountain)
- ダナン大聖堂(Da Nang Cathedral)
- ミーソン聖域(My Son Remains)
- ホイアン(Hoi An)
について紹介しました。今回は…
- フエの建造物群(Complex of Hué Monuments)
について紹介します。
ダナンからフエまではバスで3時間の道のりで、日帰り観光が可能。軽いトレッキングをしたり、歴史を物語るかの遺跡や歴史的な街並みを見たりと、ダナン近郊はホントに観光スポットが充実してる場所!
ボクはハノイまで北上する予定なので、ダナンに戻ることなく北上することに。
乗車したのはSleeping Bus。座席ではなくシートが倒れていて、足を伸ばして寝ることもできるというバス。日本の寝台列車にも乗ったことがないので初めての感覚!
世界には色んな乗り物があるんだな…
バイク社会だからなのか、道路も比較的整備されているので揺れも少ない。なので一瞬で眠りに落ちる。
2時間半でフエ到着。どこへ行ってもバイクは健在。
宿泊先周辺では夜になると店の外に椅子と机を外に出し、観光客の受け入れ態勢を整える。
個人的にはローカル感満載のスペースで過ごす方が好きなので、屋台の隅っこで食事を済ます。お腹が弱い方なので心配してたけど、ベトナムに来て4日たってもまだお腹を下していない、よしよし。
食事中にバイクタクシーの勧誘を受ける。あっちも仕事なので高い値段をふっかけてくるが、もちろん値段交渉は欠かさない。納得のいく値段まで下げてくれて、交渉成立。
今日11日は徒歩で、翌12日はバイクタクシーをチャーターしてフエ全体を観光することに。
フエの建造物群は世界遺産に選定されている場所で、今回で訪れた世界遺産の数は34ヶ所となりました!
フエの建造物群(Complex of Hué Monuments)
1801年にベトナム最後の王朝である阮(グエン)朝の首都に指定された街。以降、王宮を始め様々な建造物が街を埋めていくも、1883年にフランスに占領されたことにより、街の発展は衰退した。
インドシナ戦争やベトナム戦争、大雨・洪水の被害を受けて、街の建物は甚大な被害をもたらした。旧市街に位置する王宮もその影響により約80%が焼失。
その後、遺跡の保護を訴える声が上がり建物の再建が始まる。今ではベトナムの古都として多くの観光客が訪れる観光地となっている。
世界遺産の基本情報
登録基準の詳細はこちらをご参考ください
阮朝王宮
中国の紫禁城(故宮)をモデルに建てられた王宮で、大きさは紫禁城を3/4に縮小したサイズで縦604m、横622m。王宮外周は高さ4m、厚さ1mの城壁に囲まれている。
入場料は150,000ドン(約700円)。※2019.6.11の為替レート
午門と呼ばれる王宮の正門。中央に3つとその両端に2つ、計5つの入り口がある。中央真ん中は王、中央両端は官僚や軍人、さらに両端は一般人が通る場所と決められていた。
チケットを購入し、中央両端の門を通っていざ王宮内へ。
この日は40°弱。屋根が多くあるといいなー
王宮内から見た正門。外側にもあったけど、入ってすぐのところにも濠がある。おそらく溜め池用か敵の侵入を防ぐためだろう。
濠はあっても日影となる屋根はなし。
正門から中央の道を進むと、太和殿と呼ばれる正殿がある。正殿内は撮影禁止。内部中央には王の即位式で使われた黄金の椅子が置かれていた。
正殿を抜けるとまた広場のような空間があり、その奥の両端には先へと続く道が続く。
中国人の団体客と暑い暑い言いながら、その道へ。
その道は赤を基調とした豪華な廊下だった。龍を描いた装飾や当時を物語る絵画が飾られていて、メインである太和殿よりもこっちの方が個人的には感動した。
しかし廊下から周りを見てみると、芝生が敷かれているだだっ広い空間があるのみ。当時は、この辺りに王の家族や官僚の住まいがあったらしいが、戦争や災害の影響で今やその姿はない。
その他、多くの建物が現在も残っている。
柱が特徴的な建物や、
盆栽のような植栽が置かれている小回廊からなる建物など、歩いてみると本当に広い…
暑さと歩きすぎで方向を失う。確かではないが、東門。
正門と比べるとかなり小ぶり。
ティエンムー寺
1601年に建てられたレンガ造りの禅寺。別名を天女の寺とも呼ぶ。
入場料は無料。
階段を上ると早速メインのトゥニャン塔が待ち構えている。21mの七層八角形で構成されていて、各層に仏像が収められている。
中国人団体客と一緒に先へ進む。どこに行ってもいるのね…
軸線上に混ぜ葺き屋根で覆われたお寺がある、と思って近づいたら年季の入った瓦屋根でした。
撮り忘れましたが、寺の左側にあった部屋にはこの空間に似合わない水色のクラシックカーが置かれてあった。
どうやら昔、政府に反対し焼身自殺を行った住職が乗っていた車だそう。
トゥドゥック帝陵
阮朝の歴代の王の中で、最も在位の期間が長かった第4代トゥドゥック王の墓。中国式で作られているので中庭がある。
入場料は100,000ドン(約470円)。
約15もの建築物が敷地内にあるが、特徴的なのは大きな蓮の池。トゥドゥック王が王宮からこの場所まで船を使って移動したそう。
さらに敷地外は森林に囲まれていて、自然が豊かなエリア。遊歩道感覚で歩けるのが心地良い。
池へと突き出している建物。こういう場所へは行きたくなる。
何でも、ここはインドシナという有名な映画のロケ地なんだそう。
その場所から池を見る。絶景とは言わないが、時間を忘れるほどの良い景色。
反対側から見た眺め。先ほどのロケ地の軸線上に、王の住まいへと続く門がある。
その門の先にあるのは寝殿。王宮でも見たけど、盆栽と豪華な屋根の相性にうっとりする。
ここには王と王妃の位牌が祀られている。
墓の前にも池がある。奥にある墓にはトゥドゥック王は埋葬されておらず、どこに埋葬されているのか誰も知らないらしい。
そんな事実を知りながら、ゆったりと景色を眺めながら歩く時間は有意義でした!フエを訪れた際は、王宮とこの帝陵へ行くことをおススメします!
カイディン帝陵
第12代カイディン王の墓。フランスによって擁立されたという経緯があるので、バロック様式の建物があるのが特徴。
入場料は80,000ドン(約370円)。
入り口と思われる中央階段。段数が多いので、石の彫刻でできた龍の手摺が力強く感じる。
階段を上って周りを見ると、両端には役人や象、馬の石像が置かれている。カイディン王は背が低かったため、廟を守る石像はそれを考慮して低めに作られているそう。
右側にずれて見た。左側も同様な立ち位置。
そして王の霊廟。先ほどのトゥドゥック帝陵と比べると明らかに外観の素材が違う。ヨーロッパ様式が色濃く残っている。
内部は撮影禁止。壁や天井にはガラス材や磁器材をあしらった空間となっていた。
中庭や植栽は一切なく、建物のみが佇んでいるという印象。敷地もトゥドゥック帝陵より小規模だったので30分のみの見学。
もう1つの帝陵に行くはずが…
この後、ミンマン帝陵に行く予定だったがバイクタクシーのドライバー(トム)が、
- ミンマンはトゥドゥックと同じだから行かない方が良いよ
と言ってきた。まあかなり疲れていたので外観だけ見て終わりにしよう、と提案すると
- だから一緒だって!
ほう。どうやらトムは仕事をサボりたいらしい…さらに、
- もし行くなら値上げするからね!
おいおいおい、最初の話と変わってきてるじゃないか!あきれた…
ここからバトル勃発ww
お互い引きさがらない。イライラが募り、
- じゃあ交渉決裂、お金は払わない!
と言って近くのカフェで休憩。トムも付いてくる。
- この値段で良いからお金を払ってくれ。
先ほどより安くはなっているが、当初よりかはまだ高い。
言ってる意味がわからない。
- 当初の金額の半額あげるから、どっか行ってくれ!
はい、沸点に到達しましたw
トムはボクのお金を受け取り、去っていきました。
そしたら、急にミンマン帝陵にも行く気がなくなったので、カフェのWifiを利用してGrabバイクを手配。
そのままホテルへ帰りました。
皆さん、値段交渉は慎重に!笑
こうしてモヤモヤが残るままフエの旅を終えました。
次はさらに北上してドンホイという小さな町へ!
ではまた!