こんにちは、DAIです!
何とも滑稽なタイトルです…
結論から言いますと、この記事を書く6日前にアルゼンチンの首都ブエノスアイレスでパスポート等を紛失しました。前回の記事で、所持品を無くさないためには自己管理が大事、と書いておきながらこの様です…
そこで今回はパスポート等を紛失した実体験を基に、その当時の心境と対処法を紹介します!
紛失までの経緯
4月21日(日本時間より12時間遅れ)の正午にブエノスアイレスのホルヘニューベリー空港へ到着。予約していたホステルへ向かう前に、パラグアイ行きのバスを探すためにバスターミナル(Terminal de OMNIBUS)へ。
バスターミナルの2階には200以上のバス会社が並んでいる。7つの地域に分かれてブースが固まっている模様。インターナショナルの表示を発見し、その方面へ向かう。
インターナショナルのブースへ到着し、複数社にバス発着の時間と値段を聞いてまわる。どこもだいたい同じ相場。
どのバス会社にしようか、とりあえず歩きながら考えることに。
その時、正面から歩いてきている男性がすれ違い様に、「肩になんか付いてるよ」と言ってきた。見ると、右肩にかなりの量の唾が付いていた。イラっとしながらも唾を拭こうとショルダーバッグからペーパーを取り出す。その際、ショルダーバッグを体から離し足元に置く。これがマズかった!!!唾を拭くことに気をとられ、足元を再度見ると数秒前までそこにあったバッグがない!
一瞬の出来事に放心状態となるが、すぐに我に返り、怪しい人や逃走している人を探すも見つけることができず、その場に立ち尽くす。大して走ってないのに息がめちゃくちゃ荒い…この時初めてスリに遭ったと分かった。
まずは警察署へ
とりあえず1階にいた女性警官に事情を説明。しかし、彼女は急ぐ素振りも見せず。この態度に無性に腹が立ったが、辛抱強く事の重大さを説明する。気がつけば3~4人の警官が集まってその話を聴いていた。
すると、その中の一人が「近くの派出所へ行って事情を説明してください」と言うので、その場で解決してくれという雰囲気を前面に出しながら派出所を目指す。
約30分ほど派出所内で待たされ、事情聴取開始。この時点でもうバッグは戻ってこないと腹をくくっていた。
スリに遭ったのは左のサブバッグ。バッグの中にあったものについて聞かれ、
- パスポート
- 現金5万円
- クレジットカード2枚
- パソコン
- カメラ
- ミュージックプレイヤー などと応える。
2時間前まで飛行機に乗っていたので、ほとんどの貴重品はサブバッグの中…PCとカメラを失ったのはショック。これまでのデータがなくなるのはホントにしんどい。
個人情報についても細かく質問され、最終的に聞き出した内容全てが記載された用紙を受け取る。これがポリスレポートと呼ばれるもの。パスポートを紛失した際に大使館へ行かなければいけないが、この書類が必須。
しかし、この日は日曜日。明日にならないと大使館は開かない。もう急ぐ気力もなく、ホステルで休むことに。
幸運にも、サブのサブのクレジットカードをメインバッグに入れていたのでそれを使ってホステルの支払いを済ます。アルゼンチンではカード払いが進んでいて(国内通貨が不安定)、多くの場所でカード払いが可能だった。
ホッとした瞬間、疲れがどっと押し寄せる。
日本国大使館へ
翌日の午前中に大使館へ向かう。
~必要な書類~
- ポリスレポート
→パスポートを紛失した証を示す書類
- 証明写真(縦4.5cm×横3.5cm)
→大使館で記入する書類に添付。新規パスポートを発行する場合はさらにもう1枚必要。無ければ大使館もしくは他の場所で準備
- 身分証明書(運転免許証、健康保険証など)
→本人確認ができるものとして提示
- (戸籍抄本もしくは謄本)
→新規パスポートを発行する場合に必要。持ってなければ郵送かFAXで送付
- (パスポートコピー)
→あれば見せてくださいと言われる
~大使館で記入~
- 紛失一般旅券等届出書
- 一般旅券発給申請書(若しくは渡航書発給申請書)
新規パスポートを発行する場合は一般旅券発給申請書を、即帰国する場合は渡航書発給申請書を記入します。今回は新規パスポートの発行を希望したので、証明写真と戸籍抄本/謄本が必須。
ボクは両方とも持っていたのでその場で提出。戸籍抄本を持っていたことを大使館の方に褒められ、その後「まさか使うことになるとは…残念です」と軽く皮肉を言われる笑
パスポート発行には手数料が発生します。日本での発行手数料は忘れましたがが、アルゼンチンでは5年のパスポートが2,480ペソ(約6,000円)、10年のパスポートが3,600ペソ(約8,800円)でした。※ペソ→円の変換は2019.4.26の為替
手持ちの現金が5USドルしかなく支払いができないと伝えると、ウエスタンユニオンという国際送金サービスを利用してお金を作ることを推奨される。これについては次回紹介します。
書類が受理されるまでの間、大使館の方からからスリの経緯について聞かれる。ボクが被害に遭った手口はケチャップ強盗と呼ばれるものらしい。
誰かに話しかけれたり今回のように突然何が起こっても、決してその場で対処はせずその場を離れることが重要。周囲に人がいないからと言ってスリに遭うリスクが減る訳ではない。むしろ、相手からすると誰も見ていないからスリをしやすい環境にあるので、より注意が必要!
話は15分程度で終わり、その後パスポート再発行が問題なくできるとの報告を受ける。数日後には発行できるとのこと。しかし、発行手数料が払えないためこの日は終了。お金が準備でき次第、再び大使館を訪問することにする。
次回はお金の準備とパスポート発行までについて紹介したいと思います!
ではまた!