根無し草の旅。でも根気はある。

Trip of Rootless Wanderer~平成と令和をまたぐ世界への旅~

世界遺産No.11 ~古代都市チチェン・イッツァ~

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世界遺産アカデミー



こんばんは、DAIです!


簡単に説明すると、
(To put it simply,)

●チチェン・イッツァにはマヤ文明の遺跡がある
 (There are ruins of Mayan civilization in Chichen Itza)

●マヤ暦の起源を辿ることができる
 (Being able to comprehend the source of the Mayan calender)


EPOSカード


No.11 古代都市チチェン・イッツァ

メキシコのユカタン半島北部にあるマヤ文明の遺跡チチェン・イッツァ。チチェンはマヤ語で「泉のほとり」、イッツァは「水の魔術師(イッツァ家)」を意味します。ユカタン半島は河川ができにくい石灰気質であったため、セノーテと呼ばれる泉が人々の暮らしを支えていました

南北約3km、東西約1.5kmの範囲に現存するこの遺跡は、ユカタン半島のマヤ文明の中でも最大規模を誇っています。

遺跡の南側には700~900年頃に栄えた旧チチェン・イッツァ(プウク期)、北側には1000年頃に最盛期を迎えた新チチェン・イッツァ(トルテカ期)の建造物が残っており、1つのエリアで2つの時期の特徴を見ることができる。新チチェン・イッツァには、トルテカの影響が色濃く残っている建造物があり、他文明との共通性が見受けられる。

しかし、13世紀以降にチチェン・イッツァは衰退していき、突如街は放棄されます。この傾向はマヤ文明の都市の特徴の1つでもあり、未だに多くの謎が残る所以として挙げられています。

世界遺産の基本情報
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登録基準の詳細はこちらをご参考ください

www.unesco.or.jp

カスティーヨ(El Castillo)


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マヤの最高神ククルカン(アステカ神話ではケツァルコアトルという名)を祀るピラミッドで、暦の意味を持つことでも有名。カスティーヨはスペイン語で城の意

テオティワカン遺跡にあるピラミッドと比較すると若干小さく、四方は55.3m、高さは24m(頂上の神殿部分は6m)となっている。

四方に神殿へとつながる階段があり、その段数は91段。その数を4倍した364に神殿を加えると365となり、これはマヤ暦の一年の日数を表している。


www.nenakon.com


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ピラミッド一面の階層数は9つあるが、それが中心の階段で2つに分かれていることから18となる。この数はマヤ一年の月の数を表しているそう。

また、春分の日と秋分の日の年2回にククルカンの降臨という現象が起きる。太陽が沈むとき、ピラミッドの基壇が作る影が蛇の胴体の形を成し、それがピラミッドの階段両脇にある蛇の頭と合わさり、完全な姿を現すことからそう呼ばれている。


過去には神殿部分まで上れたらしいのですが、現在は入場禁止となっていました。

戦士の神殿(Templo de los Guerreros)


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カスティーヨの東に位置する神殿。ここで生贄の儀式が行われたとされている。神殿を取り囲むように立ち並んでいる柱まわりの空間は千柱の間と呼ばれている。

神殿の上部には、頭を下にして尻尾を空に向かって跳ね上げた羽毛の蛇の石柱と、生贄の心臓を供えたというチャックモールという人物像があります。

これと似たような建造物が、かつてメキシコ中央高原を中心に栄えたトルテカ文明のトゥーラ遺跡にもあることから、何らかの関係性があることは間違いなさそうです。


こちらも、現在は入場禁止となっていました。

球戯場(Gran Juego de Pelota)とジャガー神殿(Templo de Jsguares


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カスティーヨの北西に位置する球戯場と球戯場に接する形で建っているジャガー神殿。

長さ166m、幅68mを誇るこの球戯場は、古代メソアメリカ最大規模とも云われています。


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球戯は2つのチームに分かれて行われていた。ゴム製のボールを腰で打ち、両壁に1つずつある石の輪にボールをくぐらせると勝敗が決まる

しかし、この球戯は娯楽ではなく豊作を祈るための儀式。試合が白熱すればするほど雨が降ると信じられており、勝者(敗者の説もあり)が生贄に捧げられたとされている。

また、球戯場内部は音響効果に優れており、場内で音を出せばエコーが響き渡るように設計されている。これは選手たちの声が遠くまで聴こえるようにするためだと云われている。


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ジャガー神殿は2階建てで構成されている。一階部分は球戯場に背を向けており、二階部分は球戯場の方を向いているという不思議な建造物。一階部分には、本来のジャガーには程遠いジャガーの像がありました。

細かなレリーフがハッキリと残っている珍しい神殿です。

天文台(El Caracol)


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エル・カラコルと呼ばれるドーム状の天文台。カラコルはスペイン語でカタツムリ・螺旋を意味し、中央部に螺旋階段があることからそう呼ばれているそう。

ドーム内部にある窓からは太陽や月の正確な位置・方向を捉えることができたとされており、当時のマヤ人の天文知識の高さが窺える。

セノーテ(聖なる泉/Cenorte Sagredo)


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チチェン・イッツァにはセノーテと呼ばれる泉が2つある。その中でも遺跡北側に位置するセノーテは「聖なる泉」と呼ばれている

遺跡周辺には川や湖沼がなく、セノーテが唯一の水源として重宝されていた。雨乞いの儀式の際には、神の予言を聴くために多くの財宝や生きたままの人間が投げ込まれたそう。後の調査により、セノーテから多くの財宝や人骨が発見されている。


マヤ人にとって、生贄になることは名誉なことであった。神の命を蘇らせ、天国へ行けると考えられていたため、当時は多くの生贄志願者が存在したようです。

最後に


謎多きマヤ文明の一部が垣間見える遺跡です!
マヤ人の知識の高さに圧倒されます!
カンクンからの日帰りツアーもあります!その際は観光時間が短い場合があるので注意です!



ではまた!



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